犬にも花粉症ってあるの?

実は、犬にも花粉症があります! 正確には、いわゆる「花粉症」というより、花粉によるアレルギー症状と考えた方がよいですが、犬でも報告があります。
犬の場合、お散歩やお出かけなど外に出る機会もありますので、どうしても花粉をあびてしまいます。また、飼い主さんが持ち帰ってくる花粉もありますし、症状を起こすことがあります。
しかし、人のように大衆的な病気ではありません。多少の症状で過度に花粉症を心配する必要はありません。
犬は人間のように自分で症状を訴えたり、病院へ行ったりすることができないので、飼い主さんが気づいて、対策をしてあげることが大切です🙆👌👌
花粉症の症状:犬と人間の違い
花粉症とは、花粉によって生じるアレルギー疾患のことを言います。花粉自体に症状を起こさせる毒性はありませんが、身体が過剰に反応してしまうことで、色々な症状が現れます。
犬の花粉症は皮膚に現れやすい?
犬の花粉症での主な症状は、実は鼻炎症状よりも、皮膚のかゆみや発疹などが一般的です。もちろん、くしゃみや鼻水、結膜炎といった症状もあると考えられていますが、多いのは皮膚炎と言われています。また、頻度は不明ですが、花粉によるぜんそくの発症も報告されています。
◎症状◎
◎皮膚をかゆがる、発疹
◎身体のあちこちを舐める
◎掻きすぎて、一部の毛が抜けている
◎くしゃみ、鼻水、咳
◎目やにが増える
◎目の周りなどの皮膚が赤くなる、目をかくなど
犬の花粉症の主症状は、皮膚炎です。
かゆみや、皮膚の赤み(炎症)が起きるため、身体の一部または全身を舐めたり掻いたりする症状が見られます。
舐める刺激で、さらに炎症が広がるため、負の連鎖を起こさないためにもできるだけ早く治療してあげることが望まれます◎
原因は?
アレルゲンはやっぱりスギ花粉?
アレルギーの原因となるアレルゲンは、犬で正確なデータがそろっていません。しかし、可能性のあるものとしてスギ花粉、ブタクサなどが挙げられます。動物病院ではアレルギー検査を行うこともできますので、花粉症が疑われる場合には、こうした検査も有効になるでしょう。
花粉症の症状がみられたら、どうするべき?
まずは、動物病院🏥へ行って、アレルギー検査をしてみましょう。
動物病院ではどんな検査をするの?
アレルギー検査とは、どのような検査なのでしょうか。アレルギー検査をすることで、どの花粉に対するアレルギー症状なのかを特定することができます。花粉症といっても、春だけに限らず、秋に多く反応を起こす場合もあります。何に対してのアレルギー反応なのか原因がわかることで対策もしやすくなります。
治療方法👨⚕は?薬💊は必要?
基本的に、人と同様、根本的に治療することができる確実な方法はありません。ですので、症状を抑えるための「対症療法」がメインとなります。
皮膚のかゆみなどの症状を抑えるため、免疫の過剰反応を抑えるステロイド💉や抗ヒスタミン剤が使用されます。内服薬(飲み薬)💊の他、症状によっては外用薬(塗り薬)を処方されることもあります。ステロイドは、かゆみに対してとてもよく効きますが、長期的に投与すると副作用が生じやすくなります。服薬期間はよくかかりつけの獣医👨⚕さんからの説明を聞くようにしましょう。
犬は「掻いたらだめ」と言ってもやめてはくれません。掻くことでさらに炎症が広がるのを防ぐため、エリザベスカラーや洋服の着用を行い、悪化を防ぐ場合もあります。
犬の花粉症対策
花粉症であることがわかったならば、アレルギー反応を起こさないよう予防することが大切です。実際に花粉症対策はどのようにすればよいのでしょうか。
犬のための花粉症対策をご紹介します!
対策方法
◎花粉の飛散が多い時間の散歩や外出を控える
◎散歩後は愛犬の身体を拭いてあげる (床掃除用の不織布などがおすすめ)
◎ブラッシングはこまめにしてあげる
◎シャンプーの頻度を増やす
◎飼い主さんが帰宅した際、家の中に花粉を持ち込まないようにする
(家に入る前に花粉をはらう、花粉がつきにくい素材の服で外出するなど)
◎家の中の掃除はいつも以上に念入りに (掃除機+水拭きまで)

人間の対策と同様、なるべく花粉と接する機会がないようにしてあげてくださいね♫